後書き


 まずは、ここまで読んでくださってありがとうございました。

 クラフトソードの中の誓約者エピソードを自分設定満載で駆け抜けてみました。自作の「長いお別れ」よりも少しだけ、軸をマイナス方向に倒した感じで。
 このSSは第一話の初出が2003/6/29日、る〜子さんの『僕らは玩具の銃を手に』というタイトルの同人誌でした。またこう、暗すぎるSSを人様の同人誌に出してしまったものだ、と思ったのですが、現物を見るとる〜子さんのSSもたいがい暗い話だったのでほっとした記憶があります(笑)
 まあ、そこから第一話を改訂、そして全六話の構成にして発表し直したわけですが、やっぱり長いのは向いてないなぁ、という結論に終わりました。なんというか、結局落ち着くところが『長いお別れ』に少し似ているのですね。バノナツは大好きなので、次はもう少し違った切り口で書けたらいいなと思っております。その前に行き当たりばったりで書き出す自分をなんとかしなければいけないかもしれないですが。
 ただまあ、できあがりに不満はあるにせよ、非常に楽しく書けました。この内容を楽しく書けたというのはやや問題かもしれないと思いつつ(笑)、結構満足しています。
 まだ完結前であるにもかかわらず、感想をくださった方々、ありがとうございました。書き続けるためのモチベーションを保つことができました。
 小難しいことは置いておいて、少しでも楽しんでもらえたなら、幸いです。
 やっぱり1とナツミが好きだと再確認できました。


 
2005/3/10 倉科拝